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2020年1月8日ことはじめ

昨日は七草。

一般的には、、松が明けましたね!

地域によって差があるので中途半端な表現になってしまいました。

みなさま、年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか。

 



わたくし

昨年は大晦日に高尾山極寒ナイトハイクという暴挙に出てましたので、

真逆をいって今年はどこも出かけず

気合いガッツリ入った御節作ったりせず。
(ちょこちょこっと好きなものだけ)

お蕎麦屋さんの仕事を納めたのちは

大好きな雪の茅舎 純米吟醸を呑みながら

「笑ってはいけない」と「紅白」いったりきたりしながら

ゆるーく過ごしておりました。



元旦は一族でゆるーく

2日はシネマシティでアナ雪2を鑑賞。

(↑アナ雪2感銘したその話はまた後ほど)

そして3日目。

ゆるい生活飽きまして(笑

息子と府中の大國魂神社までランを敢行。


なぜ大國魂神社かというと

小さな頃からお世話になっているのはもちろんのこと

境内に松尾神社が御祭されているので

ぜひ年始にご挨拶しておきたい!からなのであります。
(松尾神社は太古より醸造の神様と崇められる御祭神が祀られています)


息子に見捨てられないようになんとかついていき、

無事到着したのはいいのですが

ぬぬ なにやら府中の空気が違う。

ケヤキ並木に入ると、

なんと参拝の列が旧甲州街道を超えてフォーリスまで!!
(フォーリスというのは駅チカビルです)

生まれも育ちも府中ですが、こんなバズってる大國魂神社はじめて拝見いたしました。

いやはや、びっくり。

...ラグビー効果? 


しかしながら、これを並んでいたら夜になってしまう、と参拝を諦め

鳥居の前で深々と「また来ます」と挨拶し

再びラン。

進路はまっすぐ真北へ。


目指すは国分寺と小金井の間「貫井神社」。

緑豊かな国分寺断層から湧く美しい湧水、神池、神橋。

橋を渡った先に拝殿、ぐるっと水路が囲みます。

手入れの「行き届いている」という印象が強い

とても気持ちの良い、貫井地域の氏神さま。

隣の小さな愛宕神社が鎮座する小さな山の頂上までいくと

近所のおじさまが「富士山が拝めるよー」と教えてくださいました。

ありがたや〜






と、良い年明けを迎えることができて

先行き明るいぜーというわけですが

話しがかわりまして。



神社を訪問するのが好きです。



京都生まれの両親や祖母に連れられて

小さい頃京都の神社をよく巡りました。


京都の神社はどこへいっても

「手入れが行き届いて」いました。


それは、 長年、良い醸造物を作っていらっしゃる蔵を訪問した時と同じ印象です。





「手入れの行き届いた」イコール「清潔」「衛生的」というワードが連想され

最近の傾向だとさらにイコール 「除菌」というイメージがついていますね。


でも 菌をなんでもかんでも撲滅してしまうと、良い醸造物はできません。

「有用な菌がすごしやすい環境をつくる」

有用な菌を生かしつつ、モノを整え、場を清潔にする。

醸造家の方々が蔵を維持するために、

日々大事にしている共通事項。



ご自宅に神棚をお祀りされている方はご存知かと思いますが

神棚の掃除にも作法がありますよね。
その理由は「神様がすごしやすい環境をつくる」ために、です。


神社にも共通の「掃除の作法」があります。


「雑巾掛けは乾拭き」

「祭壇と他の場所は雑巾を別にする」

「塩で清める」

などなど。





「有用な菌がすごしやすい環境をつくる」

「神様がすごしやすい環境をつくる」

似てますね。

というか、同じですね。



人が醸すこと知った1000年以上も昔

目には見えない麹菌を

《神》のような存在としてしていた頃から

顕微鏡でカビを見ることができる現代でも

地道に、変わらず、続いています。

しかしながら、

年末大掃除でいつも気付かされますが

場を清める、掃除をする、というは

簡単なようで難しい。

日々掃除していればこんなことにはならないのに、、

家の隅にはきゃーーー!な箇所が同時多発。

「むずかしーーーー!」


そうなんです。


意味不明な数学の方程式みたいに難しいことではないのに、

難しい。

どうやって可能にしたのか。


きっと、

ひとりの力ではなく

コミュニテイというパワーをもって

長く続けられるアイデアを出し合いながら

日々の地道な作業コツコツと行ったのですね。
そうやって

神社も蔵も維持されてきた。


だから

「手入れの行き届いた」
「歴史ある場所」

に出くわすと

涙が出るほど、感動します。

きっと、地震や台風

戦争や人々との諍いもくぐりぬけてきたのです。

ひつこいようですが

簡単なことではありません。



おっと、話があつくなってしまいました(笑

ということで【1000年長く続けれらるアイデアを!】

今年のテーマです。



令和二年。

新しい時代がはじまった、と巷では言われていますが

hacoricoが大事にしていることは

なにも変わりません。

1000年の歴史【日本の発酵文化】の英知を

hacorico hauseで心地よい場所で

地道に発信します。

2月の味噌会の予定もアップしてます。

2020年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



発酵りこ