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マスターひし子《hacorico通信より》

 

 

 

8月上旬は暑かったですね。

 

みなさんの醤はご機嫌いかがですか?

 

 

 

 

毎年この時期は 「旅行中に放置してて味がちょっと悪くなりました」

 

なんてお声をよくお聞きします。

 

 

 

酸味がつよくなった、

 

アルコール臭がするなどの時は

 

よくまぜまぜして、

 

そのまま食べるのはちょっとお休みして

 

肉を漬ける漬け床に活用したりして、乗り越えてくださいね。

 

 

乗り越えると、進化します。

 

人間も同じですね。

 

 

 

 

 

我が家の「マスターひし子さん」。

 

いつもそっと静かに、カウンターの下に鎮座されてます。

 

 

夏の間いそがしく何日か、

 

存在すら忘れていて

 

「ハッ!!なんぼなんかて、ひし子さんだって怒ってるはず!」

 

焦ってかき回すのですが、

 

そうすると、

 

『まぁ、そう焦りなさんな〜』と

 

溜まっていたアルコールを「ぷふうーーー」

 

と揮発させ 気持ちよさそうにつぶやかれます。

 

 

混ぜてもらいたかったですよね。

 

でも、荒ぶらず、待ってたわけです。

 

静かに何もいわず。

 

 

日本の複雑な環境と四つの季節をいくつか乗り越え、

 

酸いも甘いも経験して得た、

その安定感、 闇も知ってのその懐の広さ。

 

 

わたしに襲いかかる

 

【ほっといた罪悪感】と

 

【いつかドカンと怒られるんじゃないかという恐怖感】

 

をも ひし子さんは華麗にスルー。

 

いつもそっと、微笑んでおられます。

 

まさにマスター。

 

 

罪悪感とか恐怖感とか、

 

そんなことがすぐさま襲いかかるなんて

 

わたしもまだまだだなーと思うわけです。

 

 

もう「発酵物をお世話している」ではなく

 

醤から己のちっぽけさを知る。

 

つまり微生物に完敗です、って話しです。

 

 

 

 

はい、大丈夫です!

 

言ってることが完全に一般的領域でないこと、

 

自負しております。

 

 

 

自負した上で

 

「でもね、ぬか床はまたちょっと違う次元で問いかけてくるんです」

 

という話しを続けようと思いましたが 長くなってしまうので、

 

それはまたの機会に★★

 

 

 

 

 

 

2019年8月29日 メルマガ【hacorico通信】より